~2011年8月6日(広島・原爆の日)放送~
RCCアナウンサー
「8月6日のきょう、広島では53年ぶりに開催されたプロ野球公式戦…」
2011年8月6日。広島カープの試合前に、俳優の 斉藤とも子 さんが髙木さんの詩を朗読し、全国放送されました。

~2011年8月6日 放送~
朗読/俳優 斉藤とも子 さん朗読(被爆ピアノ演奏/萩原麻未 さん)
8月6日
(作・髙木いさお)
忘れてはいけないことは
決して忘れてはいけない
8月6日がやって来たら
「忘れてはいけない!」と声に出そう
8月6日がやって来たら
1945年に生まれていなくても
「忘れてはいけない!」と声に出そう
8月6日じゃなくても
戦争の話が出てきたら
「忘れてはいけない!」と声に出そう
8月6日じゃないし
戦争の話も出ていないけど
生命のことを考えるときは
「忘れてはいけない!」と声に出そう
そして
生きたいのに死んでいった
沢山沢山の人たちのことを思いながら
生きていることの意味を考えよう

知り合いにも広げてもらおうと、マツダスタジアム3万人の来場者に、詩が印刷されたポストカードも配られました。
詩人 髙木いさお さん
「いつ、明日がヒロシマのような被害に遭うか分からない。そういう危なっかしい世界なのに、みんな平然と生きている。そのことをやっぱり、ほかの人よりも日本は考えないといけないし、日本のほかの地域よりも広島は考えないといけないと、ぼくは思っているんです」
