宿毛市の住民
「揺れが収まってテレビをつけて、その時点で津波の心配はないという速報に。津波の意識は常にしていますし、津波の心配がないっていうことだけでまずホッとして」

「子どもがまだ0歳なので、まず家で備蓄品を。特にミルクだったり離乳食のパウチだったりはカバンの中にある程度詰めています。車で発災してもいいように、車の中にもおむつとかミルクとか最低限のものを」
宿毛市の住民
「災害が起きたときに用意するものリストと、ふだんから水をペットボトルに入れて用意していたりするんですけど、どういうことをしたらいいのか(地震後にあらためて)インターネットで調べた。もっと用意しなければいけないものがあったので、まだまだだなと。ここは海が近いので、津波などは本当に警戒している」

「すぐに逃げられるように、地域の避難訓練にも頻繁に参加している。避難した人の体験談をみて、”こういう持ち物があったら助かった” という持ち物を確認した」
市街地には、津波から身を守るための避難タワーが作られています。

米田健太郎 記者
「津波避難タワーの屋上はおよそ14メートルの高さにあります。こちらが避難できるスペースです」
2022年7月に完成したこのタワーは、津波の到達までに避難が間に合わない可能性のある地域で高台の役割を果たします。ふだんは子どもたちが遊んだり、お年寄りが健康のために歩いたりする場所だといいます。

宿毛市の住民
「昔はなかったので、今はタワーができて、みんな安心していると思います」
宿毛市の住民
「自分たちが被害者になるリスクっていうのは秘めていると思うので、このタワーを見るたびに、もう一回「大丈夫かな、これでいいかな」と、自分の中で反すうして繰り返し確認している」