「成年後見制度」は、認知症や知的障害がある人たちを、親族のほか弁護士などの専門家が「後見人」になって財産管理などの手続きをサポートする制度です。超高齢社会に対応するために導入された制度なんですが、こんな動きがありました。
小泉龍司 法務大臣
「成年後見制度に対するニーズの増加、多様化が見込まれますけども、これに的確に対応できていないのではないか。成年後見制度を見直して、より利用しやすいものとする必要がある」
小泉法務大臣は13日の記者会見でこのように述べて、「後見人の期間制」を導入するなど制度の見直しを法制審議会に諮問する考えを示しました。

「後見人の期間制」という話も出ましたが、現在の成年後見制度はそうではありません。後見人は基本的に「終身制」。つまり、いったん選任されるとサポートする人が亡くなるまで担当します。
成年後見制度を巡るトラブルは広島など全国で相次いでいます。その実情を取材しました。