13日に行われた井岡一翔の世界タイトルマッチ、セミファイナルで行われたバンタム級8回戦。1年3か月振りのリングに上がった元WBC世界フライ級チャンピオンの比嘉大吾が世界戦経験もあるベテランフローイラン・サルダールと再起戦を戦いました。
序盤から積極的に前に出る比嘉。ボディからのフックなど、秀でたコンビネーションパンチを繰り出します。試合は比嘉優勢で進みますが、3回。バッティングで右目上を負傷。出血もありながら、激しい攻防が繰り広げられます。
迎えた4回には打ち合いの中で、サルダールの右フックを被弾。

プロ18戦目で初のダウンを喫したことで風向きが変わり、劣勢に立たされますが、比嘉も我慢のボクシングを続けます。
後半戦。勢いづく相手に対し、比嘉も逃げずに打ち合いを選択。
諦めない気持ちを見せ、持ち前の強打で一歩も引かず。7回以降は、怒涛のラッシュで逆に相手を追いつめるシーンを見せ、会場を沸かせます。
判定へと持ち込まれた勝敗の行方はー
激戦の末、2―1の判定で相手を下した比嘉。苦しみながらも、プロ初の判定勝利で、再起戦を飾りました。

再起戦を勝利で飾った 比嘉大吾
「メチャ効きました。判定までいったけど、最後まで打ち合えてよかった。最後まで打ち合えるボクサーでいたいですね。負けたと思ったんで、勝てて良かったです。打ち合いでもらわないようにファンを安心させたいですね。ヤバイッすわ」
試合後は笑顔を見せた比嘉大吾。階級が上がり、厳しい戦いも続いてますが以前のコンビネーションもまた見られるようになり、今後の活躍に期待です。