度重なる不適切な会計処理によって、補助金を得られないことから始まり、県庁の地下駐車場にPFASが流出した事故、新型コロナ検査事業で作成した書類を紛失など、ことし相次いだ玉城県政の行政上の手続きミス。その背景と対策について考えます。
相次ぐ不祥事に県議会も空転…
糸数保健医療部長
「深くお詫びを申し上げます」
宮城総務部長
「重ねてお詫び申し上げます」
玉城知事
「心よりお詫び申し上げます」
ことし、謝罪に謝罪を重ねた玉城県政。行政上の手続きミスが相次いだ1年でした。
ことし10月、うるま市にかかる橋の耐震補強工事で、国への補助金申請を怠っていたことが発覚。およそ2億3000万円の国の補助金を得られず、県の一般財源から補填することとなりました。
玉城知事
「これまで度重なる不適切事象が発生しており、公務に対する信頼を損ねることとなった事態を重く受け止めています」
島袋大県議
「駆け込み寺のように、最終本会議の冒頭でいろいろ議論している審議の中で、同じような形を会派に説明して終わらそうというのが隠蔽体質なんですよ」
県議会9月定例会最終日には、保健医療部の不適切な会計処理が判明。
奇しくもこの日は、野党会派などから知事に対する問責決議が出された日で、火に油を注ぐ格好となり、およそ2時間半にわたって議会は空転。
ミスが相次ぎ、議会対応も後手後手となる事態に与党県議も…
与党県議
「危機管理が甘い」
「本会議直前に、こんなやり方では誰だって怒る」
なぜ、これほどまでにミスが重なったのか。
その背景には、新型コロナウイルスの影響もあったのではと財政学の専門家は指摘します。