那覇市議会の久高友弘前議長が、実態のない内容を政務活動費として申請し、少なくとも100万円を市から不正に受け取った疑いがあるとして、警察による家宅捜索を受けていたことが分かりました。
警察によりますと、那覇市議会の久高友弘前議長は、人件費など実態のない内容を経費として計上し、那覇市から少なくとも100万円を不正に受け取っていた詐欺の疑いがもたれています。
久高前議長をめぐっては、市が所有する土地の売買取りまとめを期待した男性から議長室であわせて現金5000万円を受け取った疑惑が浮上し、ことし3月に議長を辞任しています。
捜査関係者によりますとこの疑惑をめぐる捜査の過程で、今回の詐欺事件の疑いが浮上したということで、警察は10月5日に久高前議長の自宅を家宅捜索し、関係書類や携帯電話などを押収しました。
また警察はほかにも、久高前議長とともに議長室で現金5000万円を受け取ったとされる、那覇市の土地の所有を訴える女性の後見人の自宅にも家宅捜索に入っていて、引き続き贈収賄の疑いも視野に詳しく調べを進めています。