大型で非常に強い台風6号は、沖縄・宮古島を暴風域に巻き込みながら西よりに進んでいます。長時間の激しい風雨によって被害が広がっています。
台風6号は午前5時には宮古島の北の海上をゆっくりした速さで西北西へ進んでいます。中心の気圧は935ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートルです。
大宜味村では1日、住宅の車庫が倒壊し、90歳の男性が屋根の下敷きになり死亡しました。また高齢者が風にあおられて転倒するなど、少なくとも38人が重軽傷を負っています。
激しい風雨により、車がひっくり返ったり建物や看板が壊れたりしたほか、街路樹や電柱が折れるなどの被害が各地で確認されました。


台風による停電も発生し、一時は県内の世帯のおよそ3分の1にあたる21万世帯が停電しました。現在でも16万世帯以上が停電し、生活への影響が広がっています。
空の便は3日も313便が欠航し5万人に影響が出ています。台風が接近した7月31日からほとんどの便が欠航し、累計で約21万人が影響を受けました。航空各社は3日午後以降、天候をみながら臨時便の運航を調整しています。
台風はこのまま西寄りに進みますが4日に大きく進路を変え、再び5日から6日にかけて沖縄本島地方や鹿児島県の奄美地方に向かう見込みです。進路によっては九州や本州方面に影響が出そうです。
暴風や高波、土砂災害などに警戒するとともに、今後の台風情報にご注意ください。