大型で非常に強い台風6号が接近し、およそ1日暴風域に巻き込まれている沖縄本島地方では、最大瞬間風速50メートルを超える猛烈な風が吹き、けが人が相次ぐなど各地で被害が拡大しています。
台風の暴風によるけが人や停電の現状は
RBCのまとめでは、2日午前9時半までに沖縄県内で少なくとも20人がけがをしました。また、大宜味村では民家の車庫が倒壊し、90歳の男性が死亡しました。警察は、台風の強風で車庫が倒壊した可能性があるとみて調べています。
最大瞬間風速は、52.5m(那覇市・2日午前4時14分)50.6m(南城市・2日午前1時55分)、48.5m(うるま市・2日午前2時25分)を観測しています。

午前9時45分時点で、沖縄県全世帯の約35%にあたる22万世帯あまりが停電しています。沖縄電力では風雨がおさまり次第、屋外での作業を開始する予定で、完全復旧には時間がかかる可能性があります。

夜が明け 被害状況が少しずつ明らかに
停電や暴風が吹き荒れた夜が明け、被害の状況が少しずつ分かってきました。RBCには被害の様子をとらえた写真が寄せられています。

那覇市の松山公園では高さ20メートル、幹の周りが2メートルを超えるガジュマルの木が根こそぎ引き抜かれるように倒れたほか、住宅街ではプレハブが倒壊、このほか川が氾濫し、家の中まで浸水するなどの様子が見られます。
台風6号は非常に強い勢力を維持したまま、2日から3日にかけて沖縄地方にかなり接近する見込みで、前日に続き2日も一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風の吹くおそれがあります。この日に予想される最大瞬間風速は沖縄本島地方で65メートル、大東島地方で30メートル、先島諸島45メートルとなっています。
頑丈な建物の中で安全を確保するとともに、屋内では飛来物に備え窓から離れて過ごすなど暴風に厳重に警戒してください。