県は7月4日、県内の今年度の観光収入の目標額を、前の年度より774億円高い7908億円とすることを明らかにしました。

県は今年度の目標値に、「観光収入」、「1人あたりの観光消費額」、それに延べ人数の宿泊者数を示す「人泊数」の3つを掲げています。

県はこのうち観光収入の目標額について、前の年度より774億円高い7908億円と掲げました。

観光客数が843万人まで回復すると予測したものの、コロナ禍で始まった「全国旅行支援」が今月20日で終了するため、1人当たりの観光消費額は、前の年度より1万円あまり少ない9万3806円の目標額としています。

延べ宿泊者数を示す「人泊(にんぱく)数」の目標値は、前の年度のおよそ1.2倍となる2587万人泊となっています。

県はこれらの目標値の達成に向け、観光関連事業者のコロナ関連融資の返済負担の軽減や、物価高騰対策などの施策を展開するとしています。

沖縄観光をめぐってはことし3月、観光庁が1度の滞在で100万円以上を消費する外国人観光客の富裕層を呼び込もうと「沖縄・奄美」をモデル観光地の1つに選定していて、より質の高い観光コンテンツの開発などが課題となっています。