ことし4月、宮古島周辺で10人が死亡する事故を起こしたUH-60ヘリコプターについて、陸上自衛隊は30日から同じ型の機体の訓練飛行を再開すると発表しました。

この事故は、ことし4月宮古島周辺で陸上自衛隊のUH-60JAヘリが消息を絶ち、乗っていた隊員10人全員が死亡したもので、事故後、自衛隊は同じ型の機体の訓練飛行を見合わせていました。

こうした中、自衛隊は29日、全国のUH-60JAヘリによる駐屯地内の飛行場と飛行場内外の場周飛行経路での訓練飛行を30日から再開すると発表しました。

飛行再開について自衛隊は「機体の健全性を確保するための入念な点検と操縦士などに対する必要な教育が終了した」と説明しています。

これに対し沖縄県は「地元の理解と協力が得られるよう事故調査委員会による分析結果や飛行再開の必要性について丁寧に説明するよう引き続き求める」としています。

自衛隊によると県内では、陸上自衛隊那覇駐屯地の第15ヘリコプター隊にUH-60JAヘリが配備されているということです。