最近注目を集める水素エネルギー。水素で作られたエネルギーの活用がだんだんと身近になってきた一方で、水素をどう貯めるか、留めておくか、ということも課題となっており、琉球大学でも研究が進められています。水素社会に向けた取り組みを取材しました。

水素を燃料にして走る車『MIRAI』。水素と空気中の酸素が反応して生じた電気を動力源にしているため、排出されるのは水のみ。

また家庭用のガスに含まれる水素から発電する家庭用燃料電池・エネファームも県内で段々と普及し始め、現在およそ30台が設置されています。

次世代のクリーンエネルギーとして大きな期待を集めている水素。今ではバスやトラックを動かす燃料として実際に活用され、持続可能な生活に欠かせない貴重なエネルギーとなっています。

片野キャスター「琉球大学のこちらの研究室では、水素の今後の活用について取り組んでいます」

こうした中、琉球大学で研究が進められているのが、水素の貯蔵方法。コンパクトに水素を溜められ、取り出しもスムーズにできる『アンモニア』を活用した水素燃料について研究を進めています。

琉球大学 中川鉄水准教授「水素はエネルギーの選択肢の一つですよね。水素そのもので存在してるわけではなく、意識出来ていないので身近さを感じていないだけで、実は身近にたくさんあるんです」

水だけでなく、石炭やガスなど様々な資源から作ることがメリットとされる水素エネルギー。しかし作った水素を貯蔵する技術は、まだ発展途上とされています。

琉球大学の中川准教授は、効率よく、水素を燃料として貯蔵する技術の研究を行ってきました。