日本一になるための最後のピースだったのは“男性の監督”

全国でもトップクラスの実力をつけるも、中学では全国準優勝と日本一にあと一歩届かなった拓夢くん。力をさらに引き上げたのは県内の高校では唯一の男性指導者、瑞慶山良作監督です。

実は監督も…

瑞慶山監督「自分はですね、実は瀬長拓夢くんのお母さまが自分の高校の担任で。高校から始めたんですが、その瀬長睦子先生、拓夢くんのお母さんに教えられて」

脈々と続くなぎなたの縁が今回の快挙を生みました。

母・睦子さん「男子選手は、遠くから簡単に言うと飛んでくるような試合をするので、それが瑞慶山先生のように男の先生が見てくださるってところで、高校入ってぐんっと伸びた感じがします」

基本の技術に、男性特有のスピードや間合いの取り方を習得したことが日本一というタイトルにつながりました。

稽古では、間近に迫る県総体を前に女子部員にもアドバイスを送ります。

長嶺千穂主将(3年)「先輩後輩関係なく技術面が上の方なので、自分たちでアドバイスし合いながら技術面を上げていけているのですごく良いと思います」
瀬長拓夢選手「どんどん強くなってほしいとか、逆に自分がここ打てるなと思ったところをアドバイスして、どんどん弱点をつぶしてあげる、自分の成長のためにもアドバイスしている感じです」

いよいよ始まる夏の勝負。今の目標は、1年生だった去年、準優勝に終わったなぎなた男子の全国大会、8月に行われる幸村杯です。

瀬長拓夢選手「自分の人生はなぎなたと共にみたいな感じです。この夏はリベンジを果たして、自分がもっと強くなっていると思ってもらえるような夏にするためにたくさん練習していきたいです」

春に続く、夏の日本一を目指して、稽古が続いていきます。