陸上自衛隊のヘリコプターが宮古島の周辺で消息を絶った事故で、海底に沈んだ機体の引き揚げに向け民間のサルベージ船による海上での作業が始まっています。
自衛隊のヘリコプターが消息を絶った伊良部島の沖合では民間のサルベージ船が29日午前8時過ぎから機体の引き揚げに向けて作業を開始しました。

3000メートルの深さまで潜ることができる無人探査機を使って海底の機体の状況などを調査しているとみられます。
午前11時半ごろ、甲板の後方部分では、作業員らが機体の引き揚げに使うと見られる大きなネットをクレーンで吊り上げ、海中に投下する様子も確認されました。

今回の事故ではヘリに乗っていた隊員10人のうちこれまでに5人の死亡が確認されていて、自衛隊は海底で見つかっている1人の引きあげと、行方不明の4人の捜索を続けています。