抗議の声をあげる住民たちの姿も

一方で、駐屯地の周辺では配備に反対する住民がプラカードや横断幕を掲げて抗議の声をあげました。
配備に反対する住民「市民を守ってくれるでしょうか。子ども達を守るでしょうか、そういうことないでしょう。あなた方の任務は戦闘行為のみですよ」
抗議する人の中には沖縄戦の体験者の姿も…。
沖縄戦の体験者 山里節子さん「吐き気を催す。私たちにとってはそういう光景です。今までのように静かに暮らしていける環境を取り戻したい」

住民らはその後、石垣駐屯地の隊員に「ミサイル部隊を置けば有事の際には標的となり命が脅かされる」などとして、開設を強行したことや弾薬庫の搬入ルートが非公開であることに対する抗議文を手渡しました。

今月22日には沖縄防衛局などが住民説明会を実施する予定ですが、中山市長によるとあくまでも設備や活動内容に関するもので、長射程ミサイルの配備などについては決定事項ではないとして説明を求めないということです。
有事を前提に配備が進み、最終的な住民説明会を前に開設を迎えた石垣駐屯地。不安を感じる市民に対して今後はどのような説明が行われるのか。住民と向き合う姿勢が問われています。
防衛省の関係者によりますと18日にも海上自衛隊の船舶で弾薬が搬入される予定だということですが、詳しい運搬経路については明らかにされていません。