この避難の様子を、母・富子さんから詳しく聞いていた人がいます。山端さんの姪、奈歩さんです。
「艦砲射撃の中、家族3人だけに」
姪・奈歩さん
「攻撃を受けて、逃げている群れが散り散りになって、気づいたら親子3人だけになってたと。どこに行こうかとさまよい歩いてるときに、たまたま出くわした人が、あなたたちは北部の方に逃げなさい、もう南部は駄目だからということで、ちょうど分かれ道のところで言われた言葉をきっかけに、祖母と叔父と父は北部に逃げることができて」
「北部か南部か」。戦況を知る人との出会いで、親子は命をつなぎました。











