買い物をする場所でありながら、人と人をつなぐ地域の拠点「共同売店」。一度は閉店したものの、地域の力によってよみがえった店があります。復活の裏には、地元を愛する若者の、熱い思いがありました。

ミージマ共同売店@与那原町



大人から子どもまで集う、地域のよりどころとなる場所「ミージマ共同売店」。うちなー天ぷらに、鮮度にこだわった刺身。 日用品や駄菓子も並ぶ、まさに“地域の何でも屋”です。

▼女性客
「刺身が好きで、卵も新鮮なので、一緒に買っています。駄菓子屋さんがあったら 子どもたちの太陽の家にもなると思う」

ミージマ共同売店の前身は、地域のマチヤグヮーとして長年親しまれていた「伊集商店」。店主の高齢化やコロナ禍の影響により、2020年に閉店しました。その後、店主の息子の友人だった現代表の大木太平さんが「この場所を残したい」と立ち上がります。木造築70年あまりの建物を生かし、地域の子どもたちがペンキを塗るなどしてリニューアル。去年10月に開店しました。

地域の子どもたちによるペンキ塗り


▼ミージマ共同売店 超代表/大木太平さん
「コンセプトは「地域密着型」ここをきっかけに人と人とのつながりを再構築して、地域みんなで作っていきたい思いから、共同売店と名前をつけた方がしっくりくると思った。小さい頃からずっとここに住んでいるのですが、当時のにぎわいをずっと覚えていて、この地域に住んでいる子どもたちにもそういった地域の雰囲気を自然に感じながら育ってほしい」