名護市内で国勢調査を行っていた調査員が、住民の氏名や世帯人数などが記された書類の一部を紛失したことが分かりました。
名護市などによりますと、今月21日、名護市辺野古で国勢調査にあたっていた調査員1人が、帰宅後に書類の一部を紛失したことに気づきました。
紛失したのは世帯主の名前や住人の数が書かれた「調査世帯一覧」で、5枚のうち3枚が今も発見に至っておらず、世帯住所が書かれた地図「調査区要図」1枚も紛失したということです。
市は名護署に遺失届を出しました。
市は紛失した書類に記載されている51世帯を訪問して謝罪しているほか、調査書類の厳重管理を再度徹底するよう、調査員らに指導したとしています。
毎年国勢調査の時期に、全国でおよそ70万人が任命される国勢調査員。担当する世帯を訪問して、関係書類を手渡し回答を依頼します。
その後、回答期間を過ぎても回答が得られなかった世帯に対する訪問、またインターネット回答や郵送提出以外の世帯から書類を回収するための訪問も行います。
国勢調査員は、基本的に公募により選ばれ、年齢など一定の要件を満たす人であれば誰でも応募できますが、県の担当者は、実際には高齢化などにより応募数が満たないことがほとんどだと話します。
その場合には、各市町村の職員が通常業務とは別に調査員に任命されますが、業務外の負担などに対し問題視する声もあります。