スポーツですいよいよ来月4日に行われるNAHAマラソン。コロナ禍のため、去年、おととしと大会が中止となっていましたがついに12月の風物詩が帰ってきます。久々の大舞台、家族の期待を受けて優勝を目指す25歳のランナーを取材しました。

日曜日、3年ぶりに開催される、NAHAマラソン。
熾烈なデッドヒートが予想されるトップ争いは、前回チャンピオンの濱崎達規が不参加。過去優勝経験のある仲間孝大をはじめ、久々となる地元のビッグレースで、県勢選手たちが、虎視眈々とトップを狙っています。

大城直也選手
「練習を人一倍ずっとやってきたっていう思いは、誰よりも強いので、あとはレース当日コンディション合わせるだけなので、そこにしっかり照準を合わせてやっていきたいと思います」


25歳、今年、NAHAマラソン初出場となる大城直也さん。待ちわびた大舞台での快走を誓っています。

本格的に競技を始めたのは、高校1年生の時。沖縄国際大学では、障害競走を本職に、九州インカレ2位などの成績を残しました。
その後社会人となり、一度は競技を離れるも再び走ることに魅せられ、本格的に練習を再開した大城さん。

現在、子供たちにランナーズクラブで指導をしながら、自身もトレーニングを積み、県内のトップランナーを目指しています。


NAHAマラソン解説者 座安晃さん
「元々3000m障害とかその辺やっている分、体がしっかり頑丈、丈夫である分ですね、練習にもある程度耐えて、いい練習っていうのを組んでくるんですけども卒業して一時期ブランクがあったんですけれども、それでもやはりNAHAマラソンが開催されるであろうということでね、春先からしっかり動けて順調に来れていると思います」

週に6日のトレーニング。1か月に800kmほどの距離を踏み、厳しいトレーニングを積んできた大城さん。そのモチベーションとなっているのが、家族の存在です。

大城直也さん
「本当に感謝してるし、(子どもが)もう少し大きくなるまで走ってほしいと言われていたので、大会が復活してきたら走りたいって思いもあったし、子供に小さいうちからスポーツで自分の姿を、いい姿を見せられたらなと、思ってますね」


妻・紅充さん
「どうにか見せながら先頭集団で頑張ってほしいテレビに映ると思うので、パパ頑張れしようね一緒に」

その努力が実ったのが、今月、南城市で行われた、尚巴志ハーフマラソン。
過酷なアップダウンでも、安定したペースで後続を突き放し、前半から独走。
大会初優勝を果たし、NAHAマラソンの前哨戦と言われる重要な大会で弾みをつけました。

練習が、結果に結びつき、充実気を迎えようとしている25歳。
はじめて挑むNAHAマラソンは、幼いころからずっと目標にしてきた思い入れの深いレースです。



大城直也選手
「やっぱり沖縄で一番大きな大会はNAHAマラソンっていうのも自分の中で印象があったので、沿道の声援とか自分にとってはそれが力になるから、楽しいレースになるかなと狙っているのは優勝なので、県勢トップで、優勝して、家族と笑ってゴールで会えたらいいなと思いますね」

家族の期待を受けて。初めて走る地元の大舞台。集大成のレースで、頂点を目指します。