本島で生息域を広げる八重山原産のホタル「ヤエヤママドボタル」を薬剤を使わずに防除する試験が今帰仁村で行われました。八重山原産のヤエヤママドボタルは幼虫期の体長が6センチと大型で、大量のカタツムリを食べるのが特徴です。

2003年に本島南部で初めて確認され、近年では本島北部へと生息域を広げ、希少な生物がすむ北部の生態系への影響が懸念されています。
今帰仁村古宇利島で行われた防除試験では、ヤエヤママドボタルの幼虫を入れた3つの枠に70度と100度の温水を散布し、防除効果が検証されました。

▼沖縄環境保全研究所 西山桂一さん
「温水に着目したのは、薬剤みたいに害が残らない点が非常に大きくて。実験で高い効果が認められれば住宅近くや畑の近く、通常薬剤をまくことが出来ない場所でも対策ができるんじゃないかと考えています」
ヤエヤママドボタルは、希少なカタツムリや本島在来のホタルなどに深刻な影響を与えるため、県は引き続き、効果的な防除手法の開発に取り組みたいとしています。