
元防衛庁防衛研究所所属 拓殖大学 佐藤丙午(さとう へいご)教授
「相手は何かあったときに軍事施設だけを攻撃してくるわけではないので、そうなったときに民間施設の防衛であるとか、民間施設のいかに利用して相手の攻撃を抑止するのかというのは考えられるのでそのうえで民間施設を使えるかと検証していくのは重要だと思います。」
一方、与那国駐屯地で日米が初めて訓練を実施する狙いはー
元防衛庁防衛研究所所属 拓殖大学 佐藤丙午(さとう へいご)教授
「与那国は地理的に台湾に近いところにあるので今東アジア、北東アジアで安全保障のホットスポットの一つ、といわれる台湾をめぐる問題を考えたときに、米軍がきて作戦行動をする可能性があるということを内外にアピールすることは中国に対して自制を迫ることになると思いますので、そういう戦略的な効果も期待して与那国を使っているのではと思う」
今回の演習について玉城知事はー
玉城知事
「その演習において、どのような統合訓練が行われているのかということについても、その状況を注視してまいりたいというように考えています。いわゆる基地の過重な負担に繋がるようなことは我々としても到底認められるものではありません」
『有事』を前提に日米の協力関係がさらに強化される中、県内では不安と緊張が高まっています。
政府内では、防衛費の増額や公共インフラの機能強化に関する議論も活発化しています。政府には、市民の不安を解消するための丁寧な説明が求められます。