県外の警察官などを名乗る人物からうその電話を受け、豊見城市の30代の女性が約4600万円をだまし取られる詐欺事件が発生しました。

警察によりますと被害に遭ったのは豊見城市に住む自営業で30代の女性です。

今年4月、女性の携帯電話に知らない番号から「携帯電話が2時間以内に止まります。サービスセンターにつなぎますか?」などと電話があり、女性が音声ガイダンスに従って番号を入力すると、携帯電話会社の職員を名乗る男に電話がつながりました。

男は「あなたの携帯電話番号を使った迷惑メールの通報が多数ある。福岡県警につなぎますか?」などと女性に話し、女性は福岡県警の警察官を名乗る男と電話で話すことになりました。

警察官を名乗る男は女性に対して「調べたところ、あなたの口座が資金洗浄に使われている。このままだと(あなたを)2~3年勾留することになる。検察の優先調査を受けることができるがどうしますか?」などと述べ、女性は検察官を名乗る女と電話で話すことになりました。

検察官を名乗る女は女性に対して「無実を証明するのであればあなたの資金を指定した口座に送金してください。調査後に返金します」などと話し、その話を信じた女性は今年4月から5月にかけて7回にわたって約4600万円を振り込んだということです。

女性から話を聞いた女性の親族が不審に思い、警察への相談を促したことから被害が発覚しました。

警察は「警察が電話などで金銭を要求することは絶対ありません。このような電話は必ず詐欺を疑ってください」などと注意を呼びかけています。