沖縄本島北部に生息するヤンバルクイナなど、希少な野生動物の交通事故対策を話し合う会議が国頭村で開かれました。

国頭村・大宜味村・東村の “やんばる3村” が、この時期に多発するヤンバルクイナなどの交通事故を防ごうと開いたもので、会議では去年、車両によるロードキルについてヤンバルクイナは31件、ケナガネズミは36件だったことが報告されました。

また事故防止策として車の速度を計測し警告するシステムが紹介されたほか、ヤンバルクイナを道路から遠ざける「カーアラート」の実験が昨年度成功したことなどが報告されました。

▼環境省やんばる自然保護管事務所 椎野風香自然保護官
「やんばる地域を訪れる予定がある皆さまはヤンバルクイナなどの飛び出しに注意して安全運転をお願いできれば」

4月から6月は、繁殖期を迎えたヤンバルクイナがエサを求めて動き回り車にひかれる事故が相次ぐため、関係機関は交通量が増えるゴールデンウィーク期間中、注意喚起の取り組みを強化する方針です。(北部通信員 岸本幸平)