
▼父・敦さん
「すみません、あの小6のね、小学校の最後の大会でとってもあの稽古を積んで、全国目指して頑張ってたんですけど…」
小学6年生のときの県大会。初めての全国大会を目指して今まで以上に稽古をして臨んだ大会で、真栄城は体の軸がぶれる痛恨のミスをしました。

▼真栄城豪 選手
「めっちゃ、めっちゃ覚えてます。練習で絶対ぶれたことがないとこでぶれて、で僅差で負けて、負けた瞬間なんかもう悔しすぎて周りのこととか何も考えられずにめっちゃ大声出して泣いたのを覚えてます」
――お父さんも一緒に泣きました?
▼父・敦さん
「大事な大会の前は、いつも夢に出ます」

▼真栄城豪 選手
「でも多分その小6のとき勝ってたら、そこで終わってるんですよ。そこで勝っちゃったら『おっしゃ勝った』みたいな。その気持ちのまんま全国大会に行ってそのまま中学生に上がってるんで、そこで負けたから自分の弱みを見つけられて、中学校3年間の間でメンタル強化できたっていうのがあったと思うので」
そうして、小学校では一度も全国の舞台を踏むことがなかった真栄城が去年8月の全国中学生選手権で初めての日本一に。そして、初の日本代表として東アジアを制しました。

次は高校というステージでの戦いに挑む真栄城。
▼真栄城豪 選手
「もう1回高校で日本一をとって、高校3年間の間にWKF(世界空手連盟)の世界大会も優勝して、大学生になってもナショナルチームとして活動できるような、そういう位置につながる実績を残せたらいいなって思ってます」
▼父・敦さん
「勝ち負けではなくて、やっぱ空手を通して心と体をしっかりと鍛え上げて、その鍛え上げた心と体で、世のため人のために、社会に貢献できる大人になってくれればいいなと思います」
これからも親子で空手道に邁進していきます。そんな2人に、最後にこんな質問をしてみました。
――お父さんは空手はやらないんですか?
▼父・敦さん「ハハハ。お前が道場開いたら空手帯を巻くかな」
▼真栄城豪 選手「確かに、真栄城塾。一番それが理想だな。自分で道場開けたらガチで一番いいわ」
▼父・敦さん「そしたらお父さん、最初の弟子になる」
▼真栄城豪 選手「おお、一番弟子。一番弟子はお父さんか。いいね!」
