中国で開催された空手の東アジア選手権、14歳から15歳の部で初優勝を果たした
浦添高校1年の真栄城豪選手。幼い頃から空手に夢中で1日中空手のことを考えている真栄城選手の強さを支える父・敦さんの思いにも注目しました。
――空手の魅力は?
▼真栄城豪 選手
「一人で複数人の相手を想定して、まあ仮想の相手なんですけど、その相手と戦っている中でたった一人でその場の雰囲気を変える力があるというか、そういう人を引き込む力がある演武をできるっていうのが、個人的には結構好きなところ。朝起きてすぐ空手の朝練のことを考えて、朝飯食べてる時も空手のこと考えてますし、朝練終わって学校でも空手したいなって考えてますし、給食中も早く学校終わって空手できないかなと思ってますし、夜練終わっても明日の朝練のこと考えてるんで(笑)ずっと空手のことばかり考えています」

今月中国で開催された東アジア選手権。14歳から15歳のカデットの部に出場した、浦添高校1年の真栄城豪。島袋琉心との県勢対決を制し、初優勝を果たしました。
▼真栄城豪 選手
「初めての海外で疲れていて試合中も重心が浮いたり軸が決まらなかったりっていうところがあったんですけど、ちゃんと形を入念に確認していたので、ほぼ無心の状態でもいつも通りの形ができました」
小学生の時から通う道場への移動中も、見るのは空手の動画です。

▼真栄城豪 選手
「もうちょっとでっかく表現してもいいかもね、全体的に」
――1日で空手に費やしている時間はどれくらい?
▼真栄城豪 選手
「頭の中で考えている時間は8割ぐらい空手のこと。授業中もときどき空手のことを考えているし」
▼父・敦さん
「こら、勉強しろ」
指導する剛柔流の仲本雄一さんは…。
▼空手武道剛柔流仲本塾 仲本雄一 塾長
「彼の持ち味は研究熱心ということですね。中学生に入ってスピードとパワーの強化をして、さらに表現力が付いてきたというところですかね」
▼真栄城豪 選手
「表面じゃなくて、骨と骨が当たっている感じがします。相手がここからついてくるからこう受けるとか、そういう解釈を理解して打つ人と、何も考えずにただバンバン打ってる人とでは見ているこっちも捉える印象が全然違うので、そういう一個一個の動きをちゃんと理解して形を打つっていうのは常にやってます。きつい練習を毎日できてるっていうのが楽しくてしょうがないです。きついんですけど楽しいです」