県が昨年度実施したしまくとぅばに関する意識調査で、しまくとぅばを「あいさつ程度以上」使うと答えた人の割合が半数以下となり、県は普及継承を目指した取り組みを進めています。
県は各地のしまくとぅばの普及・継承を重要施策と位置づけ、2013年度から県民の意識調査を行っています。
昨年度の調査結果によりますと、しまくとぅばを「主に使う」「共通語と同じくらい使う」、また「あいさつ程度使う」と答えた人の割合は、合わせて42.5%でした。
この割合は前年度に比べ5.7%増加したものの、調査を開始した2013年度の58%に比べると大幅に減少しています。
県は、普及に向けしまくとぅばを教科化することなどを検討してきましたが、教員への負担など課題が指摘されたことから今年、希望する学校に県が予算を負担したうえで講師を派遣する新たな取り組みを始めるということです。
▼県文化観光スポーツ部 諸見里真 部長
「最終的には広く教育界全体、小中高全体に広がっていくと。時間はかかると思いますけどそういう地道な取り組みが大切かなと思っています」
県は、6年後の2031年度までにしまくとぅばをあいさつ程度以上話す人の割合を調査開始時と同じ58%にまで戻すことを目指し、取り組みを進めるとしています。