琉球大学附属図書館が所蔵する「宮良殿内文庫」が国の重要文化財に指定される見通しとなり、26日、報道関係者に公開された。
「宮良殿内文庫」は文書や絵図など348点からなる史料。
近世の八重山地域において代々行政区の長である頭役を輩出した宮良家に伝来したもので、1962年「広く研究に役立ててもらいたい」との意向により附属図書館へ寄贈された。
きょうはこのうちの5点が報道機関に公開されました。
八重山の行政に関する文書や首里王府とのやり取りを示す文書のほか、琉歌集や和歌集など教養に係る史料も含まれ、八重山の歴史や当時の行政の様子生活・文化の実態を知ることができる。
琉球大学の西田睦学長は「島々に残されてきた知識を継承し、地域社会へと還元することを大学の使命と捉え、今後とも保存・教育普及に努めていきたい」とコメントしている。(中部通信員 高瀬弘行)
