中学卒業とともに生まれ育った島を離れる、うるま市津堅小中学校の卒業生らが、思い出づくりに護岸アートを制作しました。

勝連半島の南東約4キロに浮かぶ津堅島には高校がないため、中学を卒業すると子どもたちが進学のために島を離れます。

卒業生に島での思い出を残してもらおうと、津堅小中学校ではおよそ20年前から、港の護岸に絵を描く取り組みを行っています。

今年も卒業を間近に控えた中学3年生3人が、在校生や教職員と共に幅10メートル高さ2.5メートルの大きな壁画を制作しました。

▼津堅小中学校 玉城龍希さん
「さみしい気持ちはあるけど、たまに戻ってきて色々な人に感謝できたらいいなと思っています」

▼津堅小中学校 宮城愛兎
「自分は一番遠いところに行くのでなかなか帰ってこられない。帰ってくる時にこの絵を見て思い出せるようにしたい」

3人は壁画を背景に後輩や先生たちと写真を撮るなどして生まれ育った島に別れを告げていました。津堅小中学校の卒業式は今月8日に行われます。