沖縄県内で、去年1年間の詐欺被害が過去最悪となったことが分かりました。県警によると去年1年間の詐欺の認知件数は303件、被害総額は16億1706万円に上っていて、いずれも過去最悪の数字です。

【RBC警察担当・神里晏朱記者の解説】

――被害が急激に増えています

「詐欺被害の認知件数は前年(2023年)より212件増え、被害額は11億878万円増えました。いずれも前の年の3倍以上です。街で聞くと、実際に家族が被害に遭いそうになったという人もいました」


▼街頭インタビューに答えた大学生 「(祖母に)僕の父を装って、“息子だ” と言って電話がきて、何かに失敗したからお金振り込んでくれないか、と。確認をとったら(父は)俺そんなこと言っていないよと言って、ギリギリで(被害を)免れた、ということがあった。(身内で)暗号を決めておこうみたいなことは、たまに話したりします」

――詐欺被害の身近さが分かる。特に被害が深刻な手口は?

「SNS上で、投資のためと偽って金を騙し取る “SNS型投資詐欺” の被害件数が急増しています。去年は2003年の約12倍となる94件、被害額では前の年から9億円以上増加して約9億4400万円となりました」