人体への有害性が指摘されている有機フッ素化合物(PFAS)が普天間基地周辺から検出されている問題で、県の専門家会議は4日、汚染源は普天間基地と推定されると発表しました。
これまでの県の調査では、普天間基地周辺の湧水などから高濃度のPFASが検出されていて、普天間基地が汚染源である蓋然性が高いとして、県の専門家会議では汚染源特定に向けた検討を進めています。
専門家会議は4日、2024年度までの調査で普天間基地周辺の地下水の下流側で高濃度のPFOSや6:2FTS(読み方:ロクニーエフティーエス)が検出されたことを明らかにしました。
「6:2FTS」は2016年ごろから米軍が導入した、新しい泡消火剤の主成分が酸化して生成するものと考えられることなどから専門家会議は、汚染源は普天間基地と推定されると結論づけました。
このほか汚染源となり得る場所は、普天間基地内で泡消化剤の使用が確認された、
格納庫や消火訓練施設と考えられるとしています。
地元・宜野湾市民はー。
▼宜野湾市民
「かなり不安です。(基地内を)調べることができればこっちも安心するんですけど…」
▼宜野湾市民
「調査できるようになって改善されていけば良いなと思う」
▼宜野湾市民
「一朝一夕には解決できないことだと思うが、暮らしている身としては一刻も早く対処してほしい」
県は今後も汚染状況の監視を継続する必要があるとして、米軍に対し基地内への立ち入り調査を求めていく方針です。