▼琉球大学・矢野恵美教授
「性犯罪はお酒が入った場で行われるケースも多いですけど、全くそれとは関係のないところで行われる性犯罪も多いので綱紀粛正、とりわけリバティー制度の強化ということでは性犯罪は防止できない」
「当然のことながら米軍に属している方全員が性犯罪をするわけでもないので、夜間の飲酒の場への外出禁止を永遠に続けることができるわけがない。こういったことを一時期行ったとしても、性犯罪の防止に繋がらない」

実効力のある対策を問うと。

▼琉球大学・矢野恵美教授
「日本に来日する直前もしくは来日直後に全員に日本の性犯罪規定の教育をきちんと行ってもらう」

沖縄県警によると、去年10月にリバティー制度が強化されてから11月末までのアメリカ軍関係者による刑法犯の摘発件数は17件です。

新たな事件を起こさせないために実効性の限界が指摘される既存の制度に替わる対策が求められます。

アメリカ軍は去年、事件の再発防止に向けた軍と県側の意見交換の場として「フォーラム」の創設を発表しましたが、こちらは依然として開催の目途は立っていません。