▼沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 張慶哲医師
「上がり幅としてはかなり急なので、この勢いで(感染者の数が)上がっていくのであれば全国規模に達していく。去年もそうなんですが、2月に高い波が来ていた。同じように考えるのであれば、これから2月にかけて全国と遜色ないような大きな流行になる可能性もあるかと思って気を付けてみている」

子どもを持つ家庭に注意して欲しいのが「インフルエンザ脳症」です。
「インフルエンザ脳症」は子どもに発症するケースが多く、発熱した日以降にけいれんや意識障害などの症状がみられます。
急速に進行し、重症化すると命にかかわることもあり、おととし沖縄県内ではインフルエンザ脳症で子ども2人が死亡しています。

▼沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 張慶哲医師
「痙攣が起こると一段注意した方がいい。それから目線が合わない、つじつまの合わない発言をする、見えていないようなものが見える、何か聞こえる、普段は陽気に歌を歌ったりしないのに急に歌を歌う、独り言を喋る、この辺りがインフルエンザ脳症の初期症状」

張医師は、重症化を防ぐにはワクチン接種も有効だとした上で、子どもがインフルエンザに感染した場合は普段と違う様子がないか目を離さずに注意して観察して欲しいと呼びかけています。
子どもへの注意が必要なインフルエンザ脳症。子どもたちを守るためにも症状が出たら外出しないなど1人ひとりが感染を広げないよう努力することが大切です。