人口約120人、61世帯が暮らす国頭村・比地地区。
今月8日から9日にかけて降り続いた記録的大雨の影響で比地川が氾濫し、20戸が床上浸水、6戸が床下浸水の被害を受けました。
多くのボランティアの手を借りて、使用できなくなった家具や電化製品などの運び出しはひと区切りつきましたが…
▽国頭村役場総務課 山城弘輝さん
「家財の搬出に一定程度目途が立ちましたので、今はボランティアの受付を停止しています。(記者:これから先は個人がやっていく?)住宅の再建などに入っていく」
ボランティアの募集は停止されましたが、被災者が再び元の生活を取り戻す目途はいまだ立っていないのが現状です。
しかし被災者が再び、元の生活を取り戻す目途は未だ立っていないのが現状です。
▽比地地区の住民
「(比地川の)水が結構下まで来ていたので、(塀に)飛びのって、ブロック塀伝いに向こうに行って(高台へ)(記者:フェンスを越えて?)そうです。財布も何も持たずにそのまま」

比地川が氾濫した10日のあさ、玄関から大量に流れ込んできた川の水に、着の身着のままで高台まで避難した男性。その日の夜から、ホテル暮らしが続いています。
▽比地地区の住民
「(当時の緊張は)解けてはきています。周りの人と話しているので。1人だと結構落ち込むと思うが、ゆんたく(おしゃべり)しながらなので」
ホテルから通いながら使える資材や日用品の泥を落とすなど、再建のための作業を進めていますが、職場復帰もしなければならず、元の生活に戻る見通しは立っていません。
「業者を呼んだが、(床の)張り替えもできないということで、2~3週間はこのままの状態で乾かすということで待っているんですよ。12月に入りますし、工事が入ると、3週間とか1か月ぐらいかかるので。正月を迎えられるか心配ではある」
