県外への人材流出、競技人口の減少… 沖縄高校野球の今後は

監督としてもセンバツを制覇した比嘉、プロも経験した島袋。2人を目標として多くの球児たちが汗を流す沖縄の高校野球界だが、未来には気掛かりなこともある。

ー野球をする子どもたちが減っている。現場で教えていて感じることは

比嘉:興南高校が春夏連覇する前からも(優秀な選手の)県外流出、そういったものがあったかもしれない。今一度、沖縄の高校野球が踏ん張って、何とか県内に残ってもらって、また興南と同じような、春夏連覇できるようなチームが出てこないといけないなと思ってます。

1999年に選手として、2008年に監督としてセンバツを制覇した比嘉公也氏

島袋:沖縄の子どもたちは(高校進学を機に)県外に出る子も今は多くなっていますが、沖縄でもう1回勝てる、沖縄のチームで勝てるんだっていうところを見せると、中学生にとっては選択肢の1つとなると思う。そこにたどり着けるように、今現場にいる以上、そういうチームを目指して頑張りたいなと思います。

比嘉:沖縄に残っても高いレベルで野球ができて、全国で勝てるということをまず示すことが大事、それを引っ張っていけるような、そういう存在でありたい。

春夏連覇を(選手として)経験した指導者は沖縄では島袋洋奨ただひとりしかいない。経験を伝えられる唯一の存在。先頭に立って引っ張っていってほしいなと思っています。