甲子園優勝チームのエース左腕 互いの印象は?
左腕で、優勝チームのエース。母校の指導者。いくつもの共通点があるように見える比嘉と島袋。互いにどんな印象を持っているのか聞くと、野球好きにとっては興味深いトークが…
ーともに背番号「1」を背負って甲子園で優勝。共通点は?
比嘉:左投げというところだけですね(笑)。僕は甲子園の決勝戦、投げてないですし、島袋は春夏の決勝でマウンドを守っているという点はやはり凄い。雲の上というか、凄い存在です。(編注:1999年の選抜決勝で沖縄尚学は背番号「12」の照屋が登板、優勝投手に)
島袋:共通点というより僕が羨ましかったのは、(比嘉公也さんは)手足が長いので、そこは自分が持っていないものなので、憧れます。
比嘉:なんの話?(笑)

島袋:自分が持っていないものには憧れますし、すごくいいなと。その点と、やっぱり左投手はインコースをしっかり投げられないと、なかなか勝てる投球につながらないと思いますので、そこを投げ切ることに関して、大切だなと思います。
比嘉:(島袋洋奨さんは)強い球を自在に操れるというか。速くて強いボールを打者の体寄りに投げられるところが一番の強みだし、だから勝っているんだろうな、と見てました。クロスファイヤー(利き腕の対角線上のコースに投げ込む球)とか、羨ましかったですね。球が強いので。
島袋:今自分は興南にいてライバルではあるけど、ライバルであり続けたいので、僕もしっかり(比嘉公也さんの)背中を見て、ちょっとおこがましいですけど、沖縄尚学とは本当に切磋琢磨して頑張れるようにしていきたいなと思います。
ーお互い話してみて、印象は変わった?
比嘉:見たまんま。やっぱりすごく “いい人” ですね。
島袋:最初の印象はすごく厳しいイメージをもっていたんですけど、話すと思っていたよりも近寄りやすいというか、話しやすい方だなと。

ーお互いに友達、的な感覚も?
島袋:友達では絶対ないです。(※比嘉が11歳年上)
比嘉:友達になりたいなと思っています。
(片野アナ):それは僕に言わないで、直接言ってください(笑)
2人の対談の様子は、RBCテレビで11月20日(水)夕方6時15分から生放送の「映像が語る沖縄70年 RBCキャスターが見たニュースの舞台裏」でご覧になれます。
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■対談者プロフィール
比嘉公也 氏
沖縄尚学高校野球部監督。1999年のセンバツ大会にチームのエースとして出場。県勢甲子園初優勝を成し遂げる。2008年には監督として2度目のセンバツ制覇。1981年生まれの43歳。
島袋洋奨 氏
興南高校野球部コーチ。2010年に興南高校のエースとして、当時史上6校目となる春夏連覇を達成。2015年ドラフト5位でソフトバンクホークスに入団、2019年に引退。現在は恩師・我喜屋優監督のもと、指導者としての経験を積む。1992年生まれの32歳。