火災によって焼失した首里城正殿の再建で、15日から瓦ぶきの工程が始まり首里城の鮮やかな朱色の屋根が再び姿を見せ始めています。

今回首里城正殿の再建に使われる瓦は、2019年の火災で焼けた瓦のがれきを原料に入れ込むなどして作られていて、与那原町にある3つの工場で合わせておよそ6万枚が焼き上げられました。
15日、首里城正殿を再建中の「素屋根(すやね)」では瓦ぶきの工程が始められました。

作業は目印となる軒先瓦(のきさきがわら)から1枚1枚丁寧に進められ、ことし中にはすべての瓦ぶきの工程が終了する予定です。
瓦職人・島袋拓真さん
「未来の子どもたちに長く残るような、平成の復元も素晴らしいものだったが、令和の復元も50年100年載っていくような素晴らしい、みんなでいいものが作れたらいいなと思う」
瓦職人・八幡昇さん
「首里城という県民の特別な思いがあって、一枚一枚職人のものすごい情熱が込られているので、きょうから仕事が始まるということでものすごく楽しみです」

今回の再建では「見せる復興」をテーマに一般向けの見学スペースも設けられていて、年末ごろまで瓦ぶきの作業を見ることができます。