開会中の県議会で県警の鎌谷陽之本部長は、米軍が絡む性犯罪について、被害者のプライバシーなどに配慮しつつ県に情報提供していく考えを示しました。

県議会では11日、2日目の代表質問が行われ、相次ぐ米兵による性的暴行事件について県への情報提供が無かったことに関し、公明党の上原章議員が県警の今後の対応について質しました。

県警の鎌谷本部長は、これまでも県から問い合わせがあった場合、可能な範囲で情報提供してきたなどと述べたうえで、今後は情報提供のあり方について見直す考えを示しました。

▽沖縄県警・鎌谷陽之本部長
「米軍関係者による性犯罪で報道発表しないものについて、事件検挙、すなわち逮捕または送致した後に那覇地方検察庁と相談のうえ、被害者のプライバシー保護、心情への配慮に特に留意しつつ、県に情報提供することとしてして対応をしてまいります」

一連の事件が相次いで発覚して以降、この問題について鎌谷本部長が公の場で言及するのは今回が初めてです。県議会では12日からは一般質問が始まります。