沖縄戦当時、陸軍の野戦病院に配属され、女学生22人が命を落とした白梅学徒の戦争体験を学ぶフィールドワークが20日に行われました。

フィールドワークを行っているのは沖縄尚学高校の地域研究部で2004年から、部員が語り手となって県内外の生徒らに白梅学徒の記憶を伝える活動を続けてきました。

今回、より多くの人に伝えるため一般にも対象を広げて募集したところ20人が参加し、白梅学徒が配属された八重瀬町の野戦病院跡や、分院だったヌヌマチガマなどを巡りました。

沖縄尚学高校1年 清水璃さん
「(学徒たちは)最前線に放り出され追い出され、そこからは、生きるも死ぬも自分自身で責任を持ちなさいという実に残酷な命令でした」

参加者
「戦争っていうのはやっぱり人類にとって一番不幸なことっていう中山きくさんの教えにも、すごくぐっときましたし、私達も孫、子供の世代にまた後世に伝えていかないといけないなっていうのが改めて実感できました」


沖縄尚学高校地域研究部では「戦争体験者の話を聞く機会は少なくなっている。残酷な沖縄戦の歴史と向き合い、平和について学ぶ機会をこれからも作っていきたい」としています。