沖縄の春の風物詩へと成長

年々、多彩なプログラムを実施することで多くの集客を図り、開催場所も本島全域に広げるなどイベント規模は拡大され、島をあげた映画祭へと成長。沖縄の春の風物詩となっていました。

GACKTさん(2017年の映画祭)
「沖縄に貢献できればいいなとずっと思っていたので、こういう形で少しでも恩返しができることをうれしく思います」

コロナ禍も乗り越え、つないできた沖縄国際映画祭。
しかし3月4日。那覇市で行われた実行委員会で衝撃的な発表が…。この映画祭の中心的役割を担ってきた吉本興業が、ことしの映画祭を最後に撤退することを明らかにしました。

これについて街の人はー

30代女性
「ショックです。何度かレッドカーペットを見に行って、芸能人が目の前にいる!ってめちゃくちゃ興奮もしたし、(映画祭が)なくなると、もうそんな機会がなくなっちゃう」

40代男性
「沖縄だけのお祭りじゃなくて、すごく華やかなお祭りってイメージですよね。吉本の芸人が頑張ってPRしたり盛り上げていたから、吉本興業がいなくなると、かなりしょぼくなるんじゃないですかね」

20代女性
「都会に憧れるというか、都会のキラキラした感じが(映画祭には)あったのに残念です。フィナーレとかめちゃくちゃ盛り上がっていましたよね」

40代男性
「コロナ前後から、なんか盛り上がりが以前ほどはないって感じがなかったですか。吉本に見限られたのかなぁとも思いますど」

ことしの映画祭は来月20日、21日の日程で那覇市、沖縄市、北中城村で開催される予定ですが、来年以降の開催については、今後の実行委員で議論されるということです。吉本興業が撤退することで、来年以降の開催については難しくなるとみられています。

「100年開催」を掲げて立ち上がった沖縄国際映画祭。沖縄でムーブメントを生み出したエンターテインメントの場の行方が危ぶまれています。