県内のダム貯水率が28日にも過去10年で最も低い値を下回る見込みです。渇水対策連絡協議会はきょう有機フッ素化合物=PFASの濃度が高い、本島中部・比謝川からの取水を再開する方針を固めました。

県内11のダムの貯水率は2月27日午前0時時点で44.4パーセントとなっていて、過去10年で最低だった44.3パーセントを2月28日にも下回るとみられています。
国や県などでつくる渇水対策連絡協議会は27日の会議で、有機フッ素化合物=PFASが高濃度で検出されているため、取水を止めていた本島中部の比謝川からの取水を28日朝にも再開する方針を固めました。

比謝川からは国の暫定目標値、1リットルあたり50ナノグラムを大きく上回る169ナノグラムのPFASが検出されていますが、北部のダムの水と合流したあと活性炭で「浄水」するため、数値は大幅に下がるとしています。
一方で、取水を再開しても水量には限りがあるとして、協議会では、節水を強化するよう強く呼び掛けています。