今年7月、大分県内に線状降水帯が発生し大雨特別警報が発表されました。去年1月には大分市で最大震度5強を観測する地震も。毎年のように被害をもたらす大雨や台風。さらにいつ発生するか分からない巨大地震。災害に備えるため日常生活でできることはたくさんあります。
大分市のホームセンターではおよそ50種類の防災関連の商品を取り揃えています。今年の大雨や台風の際に需要が高まったのブルーシートで、雨が室内に入らないよう使用します。また、地震発生時には家具の固定化に関するグッズの人気が高まったといいます。最近では水のいらないシャンプーや1枚ずつ使える紙の石けんなど避難生活で活用できるアイテムの種類が増えてきました。

(HIヒロセスーパーコンボ元町店・中島圭祐店長)「線状降水帯による水の被害が非常に多く発生しています。それに伴っていざという時にすぐ逃げられるように準備をするという傾向が見受けられます」
去年、内閣府が実施した調査によりますと、自然災害について家族などと話し合ったことがある人はおよそ6割で、6年前と比べてわずかに上昇しています。また話し合う内容として重要と挙げられたのが「避難場所・避難経路」で8割を超えています。次いで「食料・飲料水」「家族や親族との連絡手段」となっています。

多くの人が災害への備えの必要性は認識しているといえますが一方で、今、準備している内容で十分かどうか、不安に感じるといった声もあります。それでは今、何をすべきなのか?防災士の狹間さんは、炊き出しなどの食料の配布は災害発生直後の実施が困難なケースが多いため、自分で食料を準備する重要性を強調します。
また避難所ではトイレを我慢して体調を崩す場合もあり、食料と合わせて優先的に備えたほうがいいと指摘します。

(防災士・狹間大典さん)「災害が起こらないと何が必要だったかっていうのは分からないけど、被災地の状況がニュースで流れたときに自分が準備しているか、していないかっていう確認をしてほしい」
防災月間に合わせて、あらためて今の備えを見直し、避難に関して家庭で話し合うことが自分、そして家族を災害から守る一歩といえます。