交通安全県民大会が大分市で開かれ、交通事故ゼロを目指す大会宣言が採択されました。この中で事故で4歳の息子を亡くした父親が作成した蛍光ステッカーを佐藤知事に手渡しました。
この大会は県民の交通安全意識を高めようと毎年開かれ、14日は県交通安全推進協議会や県警などからおよそ350人が参加しました。大会では交通安全活動に取り組んだ個人や団体が表彰されたあと、交通事故ゼロを目指す大会宣言が採択されました。
(飲酒運転根絶功労事業者・藤堂秀樹さん)「悲惨な交通事故を1件でも減らして安全で安心な交通社会を実現するため交通安全活動に取り組むことを誓う」
また交通指導員の竹山武志さんが男の子のイラストが描かれた蛍光ステッカーを佐藤知事に手渡しました。ステッカーに描かれているのは竹山さんの四男・沓里ちゃんです。

2016年、当時4歳の沓里ちゃんは自宅近くの農道を歩いて渡っていたところ乗用車にはねられ帰らぬ人となりました。ステッカーを見て自転車や車の運転に気を引き締めてほしい、そんな願いを込めながら竹山さんと家族は1枚ずつ来場者に手渡しました。
(竹山武志さん)「ステッカーが目に入った時にうちの子どものことを思い出していただいて事故を起こさない、起こさず遭わず事故ゼロということで抑止になってほしい」
蛍光ステッカー5700枚は県内各地のイベントで配布されることになっています。