きのう、大分市の60代女性がパソコンのウイルス除去名目に5万円分の電子マネーの利用権をだまし取られる特殊詐欺被害にあい、警察が捜査しています。

警察の調べによりますと、2月15日、大分市内の60代の女性が自宅のパソコンでインターネットサイトを閲覧していました。すると突然、機械音のような雑音が流れ、女性の声で「このパソコンはウイルスに感染しています」と警告されました。同時にパソコン画面に「ウイルス除去のためにはこの電話番号に連絡してください」と表示されました。

女性が電話したところ、片言の日本語を話す男から「パソコンを遠隔操作します。5年間のサポートを受けるには5万円かかるので、電子マネーを買って下さい」と指示されました。

話しを信じた女性は男の指示通リに自宅近くのコンビニエンスストアで電子マネーを購入し、言われた通リに利用番号をパソコンのカメラにかざしたところ、男は加入電話越しに「エラーが出ました。もう一回10万円分の電子マネーを買って下さい。5万円は後で返します」と言われました。

このあと、女性は同じコンビニで電子マネーを購入しようとしましたが、店員が短時間に2度も電子マネーを買うことを不審に思い、「だまされていませんか?」と話しかけて、女性は電子マネーを買わずに警察に通報しました。

警察で調べたところ、5万円の利用権はだまし取られていることが分かり、特殊詐欺事件として捜査しています。

警察は電子マネーで支払いを要求された場合は詐欺を疑い、電子マネーの利用番号を伝える前に家族や警察に相談するよう呼びかけています。