AIマッチングで理想の相手を…出会いの機会が上昇
OITAえんむす部結婚支援員・大倉優子さん:「こちらがお見合いルームになります。お互いに『YES』の返事をしたらお付き合いを視野に入れた連絡を取り合う感じになります」
2018年に設置された「OITAえんむす部」は、会員情報をもとに自分でお見合いの相手を探す仕組みです。会員数は16日現在で男性が785人、女性が712人。入会登録料は2年間で1万円、月に最大4人を紹介します。お見合いが成立すれば、センターにあるルーム、または自宅のオンライン上で実際に会う機会が設けられます。
初対面を済ませたあとは、お互いに連絡を取り合いながら「真剣交際」までステップアップ。センターでは2024年度までに90組の成婚を目標としていましたが、すでに151組が結婚。目標を大きく上回っています。
県こども未来課・内海奈穂子課長:「県がやることで安心して会員登録いただけるかなと思っていますので、結婚はあくまで希望する方ですけど、希望する方の後押しがしたい。その結果、少子化対策にも結び付けられればと考えている」
えんむす部がきっけで知り合った佐々木さん夫妻。今は3月の赤ちゃんの誕生を楽しみにしています。入会には勇気が要ったといいますが、今は一歩を踏み出して良かったと感じています。

佐々木大地さん:「その一歩がなかったら今出会うこともなかったでしょうし、子どもも、もしかしたらいなかったかもしれないですし、恵里にも本当にありがとう」
佐々木恵里さん:「本当に毎日楽しい日々を送れているので子どもが生まれた後も笑顔でずっと仲良く過ごせたらなと思う」
大分県は新たな取り組みとして去年12月からえんむす部にAIを使ったマッチングシステムを導入しました。システムでは事前に自分が大切にする価値観や相手に求める価値観など回答。例えば付き合った際、または結婚後に「我慢できない」「許せない」と思う行動について選択するなど全部で112問を用意。AIが自動的に相性の良い人を推薦する仕組みです。
これまでは写真やプロフィール情報などの条件から自分で検索して相手をみつけていましたが、AIが相手の価値観を総合的に判断することで、より理想に近い相手をマッチングするケースが増えるといいます。また、AIに紹介してもらうことで、お見合いをする最初のステップを踏み出しやすくなるのもメリットです。
OITAえんむす部大倉優子さん:「自分で探して申し込むって結構ハードルが高かったりするんです。AIが『この人合いそうだからどうですか』って言ってくれることによってちょっとやってみようという後押しにはなっていると思う」
AIマッチングシステムの導入費用はおよそ2200万円。導入後の約2か月で90組のお見合いが成立。このうち23組がお互いに連絡を取り合うようになっていって、出会いの更なる後押しが期待されます。