ゆめタウン別府を経営するイズミが企業版ふるさと納税として2億5000万円を別府市に寄付したことがわかりました。

ゆめタウン別府は、広島市に本社を置くイズミが、2007年に別府市の楠港跡地で建設した複合商業施設です。

開業から15年が経過するなか、イズミの山西泰明社長らが8日、別府市役所を訪れ、「新たに整備する図書館など有効に活用してほしい」と企業版ふるさと納税を寄付しました。寄付額は2億5000万円に上ります。

ゆめタウン別府を巡っては、イズミが別府市と交わした立地協定書で、国道10号をまたぐ歩道橋やシネコンの整備が盛り込まれていますが、これまでに履行されず、宙に浮いた状態となっています。

関係者によりますと、ゆめタウンの借地契約は20年間と定められていて、協定書の内容を履行できていないイズミ側が、節目を前に対応を模索した結果、寄付という形で落ち着いたということです。