これからの季節花粉症に悩まされる人も多いのではないでしょうか。飛散量は去年の1.4倍といわれる本格的なシーズンに向けて予防のポイントをお伝えします。

今や国民の3人に1人が悩んでいるといわれる花粉症。日本気象協会が1月発表した予報によると、九州地方は花粉の飛散量が去年と比べて1.4倍となる見通しで早めの対策が必要です。

(府内耳鼻咽喉科・植山茂宏院長)「先週末ぐらいから患者が増加しています。去年に比べたらはるかに多くなっている」

大分市の府内耳鼻咽喉科。本格的な花粉症のシーズンを前に、すでに多くの患者が訪れているといいます。植山院長は「症状が出る前の初期治療が大切」と強調します。

(植山茂宏院長)「早めに薬を飲んでおいて体に花粉に対しての抵抗力をつけておくと花粉が飛び込んできたときに症状がひどくなくて済む」

また植山院長は毎日少量のスギエキスを服用して体質を改善させる「舌下免疫療法」を治療の選択肢に挙げます。3年から5年薬を飲み続ける必要がありますが、こちらの病院では現在およそ250人が治療を受けているといいます。

(植山茂宏院長)「スギの花粉そのものを固めた薬だから、5年間続けるとスギに対して不感性になる。ほぼ半永久的に続くというメリットがある」

一方、大分市のドラッグストアでは先週から花粉対策の商品を集めたコーナーを設けています。

(コスメドラッグファン サンリブ明野店・宮家愛美さん)「このお薬は花粉が飛ぶ1週間前から飲んでもらって、寝る前1回飲むお薬。眠くなりにくい商品です」

内服薬のほか目薬や鼻うがい用品、花粉をブロックするスプレーなど売れ行きが好調ということです。

(宮家愛美さん)「初めて花粉症になる人も多いと思うので、症状に応じて眠くなりにくい薬や漢方薬もあるので、症状を聞きながらおすすめしていきたい」

花粉の飛散はスギが2月下旬から3月上旬、ヒノキが3月下旬から4月上旬にピークを迎える見込み。自分の生活スタイルにあった対策を講じて、花粉症のシーズンを乗り越えたいですね。