大分市内在住の60代女性が介護保険の払い戻しを名目に現金約385万円をだまし取られる被害にあったことがわかりました。

警察によりますと、ことし1月31日、大分市内に住む60代女性の自宅の固定電話に、市役所の年金担当の職員を名乗る男から「介護保険の払い戻しがあります。11月に封筒が届いているはず。きょうが締め切りなので急いで手続きをしてください」などと電話がありました。

その後、金融機関の職員を名乗る男から「介護保険の払い戻しはATMでできるので手続きをしてください」と連絡があり、女性は男と携帯電話でやり取りしながら市内のATMで1月31日から2月6日にかけて9回にわたり、合計約385万円を指定の口座に振り込んだということです。

当時、女性は相手から「エラーが出て払い戻しができない」などと繰り返し言われ、指示通りにATMを操作していましたが、6日に通帳を確認したところ送金されていることに気づき、金融機関に相談して被害が発覚しました。

警察は公的機関の職員が電話でATMに案内することはなく、電話で『払い戻し』『ATMで手続き』などと言われた際は詐欺を疑い、警察に連絡してほしいと呼びかけています。