アーケードの老朽化が問題となっている、日本有数の温泉観光都市、大分県別府市にある楠銀天街について、今後のあり方を検討する委員会で6日、アーケードの解体などの対策をまとめた報告書を市に提出しました。

JR別府駅の南側にある楠銀天街は1953年に完成し、長さが428メートルとかつては日本一のアーケードを誇っていました。70年が経った今では老朽化が進み、上から物が落ちてきたりと危険な状態となっていますが、商店街でつくる管理団体の資金不足により抜本的な対策がとられていません。

この問題解決に向け、地元自治会や市などは去年8月、今後のあり方を考える委員会を立ち上げ、検討を進めてきました。6日は、委員会の代表者らが対策をまとめた報告書を長野市長に提出しました。

具体的には土地や建物の所有者と協力して市から支援を得ながらアーケードの解体を目指すとしています。このほか、盆踊りなど地域と連携したイベントの開催や新規事業者を空き店舗へ誘致することが盛り込まれています。

(楠銀天街 検討委員会・吉田隆委員長)「市長のお言葉をきいてありがたく思っている。動きだしたら私たちも地域の人間として出来るだけ協力して、いい方向に進めていきたい」

今後、別府市は検討委員会と協議を重ね、地域の再活性化に向けた対策を講じていきたいとしています。