大分県内で10日、新たに1169人に新型コロナウイルス感染を確認。専門家は「今月いっぱいは油断できない状況が続く」と指摘します。
感染が確認された1169人の年代別の陽性者数は、0歳が13人、1~4歳が61人、5~9歳が71人、10代が148人、20代が188人、30代が143人、40代が180人、50代が152人、60~64歳が52人、65~69歳が39人、70代が63人、80代が37人、90歳以上が22人です。
20代が188人と最も多く、次いで40代が180人と40代までが全体の7割近くを占めます。
新たなクラスターは2件で、日田市と日出町の高齢者施設で発生。保健所への報告対象は298人で、そのうち7人が中等症と診断されています。
1日の新規感染者数は6日ぶりに前の週の同じ曜日を下回りました。また、90歳以上の3人が亡くなり、新型コロナによる県内の死者は526人となりました。
第8波に入った新型コロナ。年末年始に急拡大した原因について専門家に聞きました。
(大分大学医学部微生物学講座・西園晃教授)「7波が全く0にならずに残っていたので、そこから人流が動くとなればこのような勢いで増えるのは目に見えていた。致し方ない」
今回、懸念されているのがインフルエンザとの同時流行です。もし同時に感染したらどうなるのでしょうか。
(西園晃教授)「異なるタイミングでコロナとインフルエンザに感染して、一時的にウイルスが増えれば陽性になって両方かかったように見えることはある。ただ、1つの細胞に2つのウイルスが感染することはまずないので、両方にかかって倍になるというのは考えにくい」
基本的な感染対策を続けて欲しいと呼びかける西園教授に今後の見通しについて聞きました。
(西園晃教授)「しばらくはこういう状況。学校が始まって子どもの間でもまた広がるし、それを家に持って帰って家族間での感染もあるので1月中は油断できない」