大分市中心部で始まっている「大分アートフェスティバル」。イベントの魅力や作品の見どころを紹介します。

大分市はアートを活かして、まちを盛り上げようと2015年から3年おきに大分アートフェスティバルを開催しています。中心部では9月26日からオブジェや壁画など50作品が登場しています。

JR大分駅に展示されているのは、大分県内在住の絵本作家「ザ・キャビンカンパニー」が作成したオブジェ「キメラブネ」です。日本絵本賞大賞をはじめ、数々の賞を受賞したアーティスト2人が想像上の生き物をイメージして制作しました。

(ザ・キャビンカンパニー)「南蛮貿易でゾウとクジャク、トラが府内の街を歩いていたかもしれないという物語性のある話から着想を得て作りました。ぜひキメラブネに会いに大分駅に来てください」

コンパルホールで見られるのは、画家の北村直登さんの作品「ひとめぐりのなかまたち」。干支の生き物が鮮やかな色合いで描かれています。

トキハ本店では外壁に美術家、藤田洋平さんの作品が展示されています。お辞儀をするヒマワリを中心に、トキハカラーの黄色と青などで表現されています。

また、1階の入り口すぐそばには写真家・林ナツミさんの作品があります。トキハの紙袋を持って、中に浮いている女性の写真が展示されています。

(トキハ本店・松本始執行役員)「トキハらしさを出した作品を展示していただけて大変感謝しています。買い物以外の楽しみということで、アートを通じて心豊かになってもらいたい」

ほかにも駅前や商店街にウォールアートやシャッターアートが現われ、街中を歩くと様々な作品に出合えます。

(大分市アートを活かしたまちづくり推進会議事務局・金丸慎太郎さん)「大分の街中を歩いていただいて、アート作品に触れていただくとともに、作品を通じて街の魅力や新たな面白さに驚いていただき、中心市街地を楽しんでほしい」

大分アートフェスティバルは10月26日まで開催され、期間中はイベントや作家と交流できるトークショーなども開かれます。