今年で創建1300年を迎えた大分県の宇佐神宮で6日、天皇陛下の使者を迎える10年に一度の「勅祭」が執り行われました。

宇佐神宮では10年に一度天皇陛下の使いである勅使を迎え、陛下からのお供え物を奉納する臨時奉幣祭(勅祭)が行われます。宇佐神宮では今年御鎮座1300年の節目として勅祭はメイン行事に位置づけられています。

5日、宇佐神宮に到着した勅使は勅祭の際に使用される「呉橋」を渡り境内に入りました。呉橋は県の有形文化財に指定されていて通常は通ることができませんが、5日と6日の2日間、一般開放されました。夜には勅祭の奉祝行事としてちょうちん行列が行われ、夜の境内が優しい光で彩られました。

(訪れた人)「いいですね、厳かで」「初めて参加して、すごく感動的でした。よかったね、きれいでした」

そして、6日、258回目となる「勅祭」が執り行われました。伝統の装束を身にまとった勅使らが天皇陛下からのお供え物を運びながら本殿へと向かいました。定期的に勅祭が行われるのは、全国で16社しかなく参道には貴重な祭事を見届けようと多くの人が詰めかけました。

(訪れた人)「厳粛な雰囲気で、勅使の方を拝見できて良かった」「ありがたいなと思いました。長生きして良かった」

宇佐神宮では10月26日に古代宇佐をテーマにした時代絵巻行列が開催されるなど創建1300年を記念した行事が続きます。